1. 被保険者は75歳以上である。
2. 介護保険料は全国一律である。
3. 地域包括支援センターは二次医療圏ごとに設置される。
4. 要介護認定の申請は市町村および特別区に対して行う。
2018-a001 介護保険制度について正しいのはどれか。
1. 被保険者は75歳以上である。40歳以上
介護保険の被保険者は、40歳以上の人すべて。
- 第1号被保険者(65歳以上の人)
65歳になると市町村より介護保険被保険者証が郵送で届きます。要介護(要支援)状態と認定されれば、介護保険を利用することができます。 - 第2号被保険者(40~64歳で医療保険に加入している人)
40歳になると、医療保険料と一緒に介護保険料を納めるようになります。(介護保険の被保険者証は手元に届きません。)
要介護(要支援)状態であって、加齢に伴う疾病のうち、政令で定めるもの(※特定疾病)の場合に、介護保険を利用することができます。- 特定疾病
1 がん【がん末期】(医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったものと判断したものに限る。)
2 関節リウマチ
3 筋萎縮性側索硬化症
4 後縦靱帯骨化症
5 骨折を伴う骨粗鬆症
6 初老期における認知症
7 パーキンソン病関連疾患
8 脊髄性小脳変性症
9 脊柱管狭窄症
10 早老症
11 多系統萎縮症
12 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
13 脳血管疾患
14 閉塞性動脈硬化症
15 慢性閉塞性肺疾患
16 両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
- 特定疾病
2. 介護保険料は全国一律である。市区町村により異なる
介護保険制度は地域保険なので、市町村が保険者として制度を実施しています。市町村が3年ごとに介護保険事業計画を策定し、それぞれの地域における3年間の保険給付費の見込みにもとづき、具体的な額を定めています。
3. 地域包括支援センターは二次医療圏ごとに設置される。一次医療圏
地域包括支援センターは、介護保険法で定められた、地域住民の保健・福祉・医療の向上、虐待防止、介護予防マネジメントなどを総合的に行う機関で、市区町村ごとに設置されます。
医療圏とは、都道府県が病床の整備を図るにあたって設定する地域的単位のこと(医療法第30条の4)。
一次医療圏:市町村が単位
身近な医療を提供する医療圏。
二次医療圏:複数の市町村をひとつの単位として認定
特殊な医療を除く一般的な医療サービスを提供する医療圏。入院に係る医療を提供する。
三次医療圏:原則として都道府県が単位
最先端、高度な技術を提供する特殊な医療を行う医療圏。
4. ○ 要介護認定の申請は市町村および特別区に対して行う。
介護保険制度は地域保険なので、市町村が保険者として制度を実施しています。よって、申請も市区町村に対して行います。
解答 4
次の問題
問題演習として使えるクイズ形式もあります。
最近のコメント