1. 鼻腔天井
2. 中鼻甲介
3. 鼻前庭
4. キーゼルバッハ部位
2018-a026 嗅上皮の存在部位はどれか。
1. 鼻腔天井
鼻腔の後上部(鼻腔天井)には嗅覚を受け持つ嗅上皮(嗅粘膜)がある。ここには嗅神経が分布し、篩骨篩板を通り嗅球に入力する。
2. 中鼻甲介
鼻腔の外側壁より上鼻甲介・中鼻甲介・下鼻甲介がひさしのように垂れ下がり、その陰に上鼻道・中鼻道・下鼻道がつくられる。
※ 上鼻甲介と中鼻甲介は篩骨の一部、下鼻甲介は下鼻甲介という独立した骨。
3. 鼻前庭
外鼻孔から奥へ2cmほどの鼻毛が生えた部分。ここは皮膚の一部で重層扁平上皮のところ。その奥が鼻粘膜で多列線毛上皮。
4. キーゼルバッハ部位
鼻中隔の前端部で、外鼻孔に近い鼻粘膜の部位。毛細血管が多く集まり、鼻出血を起こしやすいところ。
解答 1
参考)東洋療法学校協会編, 解剖学 第2版; p.63(呼吸器系 – 鼻腔)
チョイ足しで覚える
鼻腔・副鼻腔では、骨学も合わせて勉強していくのがおすすめです。上鼻甲介・中鼻甲介は篩骨の一部だけど、下鼻甲介は下鼻甲介という骨であるとか、嗅神経は篩骨篩板を通るとか。もちろん、そこから広げて、鼻中隔はなにで構成されるとかなど。一つの問題より、少し周りを広げて勉強していくと、全体的な知識が底上げされていきます。せっかく問題を解くのに、ただ正解の番号だけじゃもったいない。次はいよいよ生理学!
問題演習として使えるクイズ形式もあります。
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