1. バイオエシックス
2. インフォームド・コンセント
3. QOL
4. ターミナルケア
2018-a003 患者の自己決定権とともに「患者の権利宣言」の基軸となっているのはどれか。
1. バイオエシックス
バイオエシックス(bioethics):生命倫理学
bio(生命)+ ethics(倫理学)
生命倫理(学)。生命科学・医療・保健の分野での人間のあり方を倫理的・道徳的観点から系統的に論じる学問。広く、地球上の動植物、自然環境とのかかわりにも及ぶ。人工受精・妊娠中絶・脳死ならびに臓器移植などの問題について論じる。(広辞苑・大辞林)
2. ○ インフォームド・コンセント
インフォームド・コンセント(informed consent)とは、「十分な情報を得た(伝えられた)上での合意」を意味する概念です。
医療行為や治験などの対象者が、治療や臨床試験の内容についてよく説明を受け、十分理解した上で、対象者が自らの自由意思に基づいて医療従事者と方針において合意する(consent)ことを意味します。また説明を受けた上で治療や治験を拒否することも、インフォームド・コンセントに含まれます。
「患者の権利宣言(リスボン宣言)」では、インフォームド・コンセントに基づく情報に関する権利、選択の自由、自己決定権などが基軸となっています。
3. QOL
クオリティ・オブ・ライフ(quality of life、QOL)とは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指します。
人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念です。
4. ターミナルケア
ターミナルケア(End-of-life care)または終末医療とは終末期の医療および看護のことを表します。
終末期の患者に対して、身体的・精神的苦痛を緩和することにより、QOLの維持・向上を目的として、緩和医療と心のサポートを重視した総合的な措置が行われまます。
患者の権利宣言とは、「患者の権利に関する世界医師会リスボン宣言」のことをいい、医療従事者が知っておくべき患者の権利として、1981年9月から10月にかけて、ポルトガルのリスボンで開催された世界医師会総会で採択されたものです。リスボン宣言とも呼ばれます。
主な患者の権利
- 良質の医療を受ける権利
- 選択の自由
- 自己決定権
- 意識喪失患者の代理人の権利
- 法的無能力者の代理人の権利
- 情報に関する権利
- 秘密保持に関する権利
- 健康教育を受ける権利
- 尊厳性への権利
- 宗教的支援を受ける権利
解答 2
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