1. 胃潰瘍
2. 糖尿病
3. 精神症状
4. 仮面様顔貌
2018-a049 副腎皮質ホルモンの長期投与と関係ないのはどれか。
1. 胃潰瘍 ホスホリパーゼA2を阻害 → プロスタグランジン合成抑制 → 胃粘液分泌減少 → 胃粘膜防御作用低下
2. 糖尿病 糖新生増加 → 高血糖 → 糖尿病
3. 精神症状 躁状態・情緒不安定・不眠・抑うつなど多様な症状が起こることがある
4. 仮面様顔貌 × パーキンソン病の症状
(副腎皮質ホルモン → 満月様顔貌)
解答 4
この問題は、教科書に「副腎皮質ホルモンの長期投与」により起こる症状という説明は見当たらないのですが、「全身の診察 – 顔貌・顔色」より、仮面様顔貌 → パーキンソン病 / 満月様顔貌 → クッシング症候群 という基礎知識より、正答を導き出すことができます。
また、症状に関しては医原性クッシング症候群として考え、臨床医学各論の「内分泌疾患 – 副腎皮質機能亢進症 (クッシング症候群)」を参照してください。教科書のクッシング症候群の説明では医原性(副作用)としてのクッシング症候群では無いため、胃潰瘍の記述はありませんが、薬として服用した場合には、胃粘膜でのプロスタグランジン合成抑制が強く作用することで胃潰瘍が起きる化膿性が高くなります。
参考)東洋療法学校協会編, 臨床医学総論 第2版; p.42-43(全身の診察 – 顔貌・顔色)
参考)東洋療法学校協会編, 臨床医学各論 第2版; p.105-107(内分泌疾患 – 副腎皮質機能亢進症 (クッシング症候群))
参考)ステロイド系抗炎症薬の副作用. (2018, June 15). Retrieved from https://ja.wikipedia.org/wiki/ステロイド系抗炎症薬の副作用
次の問題
問題演習として使えるクイズ形式もあります。
最近のコメント