2018-a002 緩和医療について正しいのはどれか。




1. 医師以外の医療者は関与しない。
2. 延命が目的である。
3. 心理的苦痛は対象である。
4. 末期がん患者以外には適応しない。

 


2018-a002 緩和医療について正しいのはどれか。

1. 医師以外の医療者は関与しない。チーム医療

医師の指示に基づき、さまざまな医療従事者や医療ソーシャルワーカーによるチームアプローチが行われます。

2. 延命が目的である。QOL向上(延命は目的でない)

延命ではなく、その患者さん一人ひとりのQOLを重視した医療が行われます。

3. ○ 心理的苦痛は対象である。

緩和医療では、患者さんの心理的、肉体的苦痛をやわらげることで、QOLの改善を行います。

4. 末期がん患者以外には適応しない癌の初期段階および癌以外の疾患も対象

「緩和医療に含まれる諸要素というのは、がん患者に対して用いるばかりでなく、病の早い段階で用いることが可能である。」とWHOは1989年に緩和医療について定めています。

緩和医療(palliative medicine)または緩和ケア(palliative care) とは、生命(人生)を脅かす疾患による問題に直面している患者およびその家族のQOL(Quality of life, 生活・人生の質)を改善するアプローチです。

20世紀では、緩和医療はターミナルケアとして、末期がん患者に対して、治癒や延命ではなく、痛みや疼痛を対象とした医療を指すことが多かったですが、現在では、がん診断初期から積極的治療として並行して行うべきであるとされ、さらにはがん以外の疾患への拡大が行われるようになってきています。

解答 3


緩和医療
緩和医療は医療人ひとりひとりが本気で考えなくてはならない分野だと思います。あはき師による手のぬくもり。それだけでは足りません。本気で勉強をする努力が必要です。努力というと、苦行のイメージがありますが、私達が本当に人々のためになる医療人を目指すのであれば、勉強は喜びとして感じられると思います。

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問題演習として使えるクイズ形式もあります。

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