1. RNAは二重らせん構造である。
2. RNA分子はDNA分子より大きい。
3. DNAは凝集して染色体を形成する。
4. 伝令RNAはアミノ酸をリボソーム上に運ぶ。
2018-a027 核酸について正しいのはどれか。
1. RNAは二重らせん構造である。DNA
2. RNA分子はDNA分子より大きい。小さい
3. ○ DNAは凝集して染色体を形成する。
4. 伝令RNAはアミノ酸をリボソーム上に運ぶ。運搬
解答 3
- DNA(デオキシリボ核酸)
- デニン(A)、グアニン(G)、チミン(T)、シトシン(C)
- デオキシリボース
- RNA(リボ核酸)
- アデニン(A)、グアニン(G)、ウラシル(U)、シトシン(C)
- リボース
- DNAは遺伝形質を次世代に伝える役目も果たすので、複製が可能な二重鎖(二重らせん)の構造となっている。塩基には相補性の原理が働くため、まったく同じ複製が可能。
- DNAは生まれてから死ぬまでに必要な全てのタンパク質の設計情報が収められた図書館のようなもの。
- RNAは遺伝子発現に必要。タンパク質の設計情報をDNAより転写して核の外に伝えたり(mRNA)、mRNAのコドンに対応するアミノ酸を運搬したり(tRNA)、mRNAの情報を翻訳しタンパク質を合成したり(リボソーム:rRNA)したりする。よって、RNAはDNAよりはるかに小さい。
- DNAは核内でタンパク質と結びついて存在している。ふだんはもやもやっと長い状態で存在し、顕微鏡でもよく見えない。この普段の状態が染色質。細胞分裂のときは、長いままだと複製・分割にしにくいので、ぎゅぎゅっと固まってコンパクトになる。これが染色体。この状態になると顕微鏡でよく見え、数えることも可能。だから、ヒトの染色体は46本。数えられるから。染色質の状態ではよく見えないので数えられない。染色質は46本と通常言わないのは、そのような理由による。
参考)東洋療法学校協会編, 生理学 第3版; p.5-8(細胞の構造と機能 – 核, DNA, RNA, タンパク質合成)
セントラルドグマ
DNAは自らを鋳型として複製を行い、そして転写によりmRNAを合成し、その情報を翻訳してタンパク質を合成します。これは分子生物学の中心原理となることから、「セントラルドグマ」と言われます。うーん。エヴァンゲリオンみたいでかっこいいです。。まぁそれはともかく、転写とか翻訳とかの意味は抑えておいてください。そのようにしてDNAの情報から転写・翻訳を得てタンパク質ができるまでを合わせて遺伝子発現ともいいます。では次の問題
問題演習として使えるクイズ形式もご利用ください。
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