1. 体脂肪率
2. 心電図
3. 骨密度
4. 血糖値
2018-a009 メタボリックシンドロームの診断基準に含まれるのはどれか。
1. 体脂肪率
メタボリックシンドロームでは、内臓脂肪の蓄積を危険因子とする考えなので、体脂肪率は診断基準には含まれません。皮下脂肪が多くても、内臓脂肪は少ない人もいるからです。
2. 心電図
心電図は狭心症や不整脈などの心疾患の診断に有効ですが、メタボリックシンドロームとは関係ありません。
3. 骨密度
骨密度は骨粗鬆症の診断に有効ですが、メタボリックシンドロームとは関係ありません。
4. 血糖値
メタボリックシンドロームは内臓脂肪型肥満、高血糖、高血圧、脂質異常症を危険因子として、診断基準としています。
解答 4
メタボリックシンドローム(Metabolic syndrome)
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に高血糖・高血圧・脂質異常症のうち2つ以上の症状が一度に出ている状態をいいます。
診断基準(日本肥満学会 2005年)
- 腹囲
男性85cm、女性90cm以上 - 中性脂肪値・HDLコレステロール値
中性脂肪値 150mg/dl以上
HDLコレステロール値 40mg/dl未満
(いずれか、または両方) - 血圧
収縮期130mmHg以上または拡張期85mmHg以上 - 空腹時血糖値
110 mg/dL以上
医療従事者こそ脱メタボ!
国の健康教育により、メタボっていう言葉はかなり広まったと思います。同じような概念は昔、「シンドロームX」とか「死の四重奏」などと呼ばれていました。シンドロームXとか言われても、なんのことか全く想像つかないですよね。マイクロソフトの新技術?とか思われそうです。死の四重奏はあまりに不気味な響きで、これも一般に広まるには抵抗ありました。その点、メタボはかわいらしい響きですが。。実は恐ろしいんです。
医療従事者、そしてそれを志す者としては、やはり自分自身の健康に対しても責任を持ちたいものだと思います。適切な食習慣と運動により、メタボ予防に心がけたいものです。
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