1. アルマ・アタ宣言
2. ジュネーブ宣言
3. オタワ憲章(健康づくりのためのオタワ憲章・Ottawa charter for health promotion)
4. WHO憲章
2018-a011 健康増進の考え方を提示したのはどれか。
1. アルマ・アタ宣言
アルマ・アタ宣言(Declaration of Alma-Ata)は、1978年、現在のカザフスタン共和国アルマティ(当時は、ソビエト連邦アルマ・アタ)で開催された第一回プライマリ・ヘルス・ケアに関する国際会議(WHO、UNICEF主催)で採択された宣言文です。
地域住民を主体とした健康づくりの概念であるプライマリ・ヘルス・ケア(PHC)の大切さを明確に示した最初の国際宣言として知られています。
会議では、すべての国々、特に開発途上国において、技術協力の精神、新国際経済秩序との調和のもとで、PHCを発展させ、実践するために国家的、国際的に緊急かつ効果的なアクションをとる必要性が訴えられました。
「プライマリ・ヘルス・ケア」ということから、健康増進という感じがしますが、アルマ・アタ宣言では、国家と地域社会の経済状態や政治状態を配慮し、その中で地域住民が主体となってできることに重点が置かれているという点で、選択肢より除外します。
2. ジュネーブ宣言
ジュネーブ宣言(Declaration of Geneva)とは、1948年9月の第2回世界医師会総会で規定された医の倫理に関する規定であり、ヒポクラテスの誓いの倫理的精神を現代化・公式化したものである。
3. オタワ憲章(健康づくりのためのオタワ憲章・Ottawa charter for health promotion)
健康づくりのためのオタワ憲章(Ottawa charter for health promotion)は、1986年に世界保健機関によって作成された健康づくりについての憲章です。
2000年までにすべての人が健康を獲得することを目標として、保健政策や支援環境といった、健康づくり(ヘルスプロモーション)を構成する考え方が提示され、健康に影響を与える要素を包括的に管理する視点と方法が示されました。
4. WHO憲章
世界保健機関(World Health Organization・WHO)は、人間の健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的として設立された国際連合の専門機関です。
WHO憲章では「健康」を「身体的、精神的、社会的に完全な良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない」と定義しており、非常に広範な目標を掲げています。
参考)世界保健機関憲章(外務省)
解答 3
第26回あん摩マッサージ指圧師国家試験・衛生学はこれで終わりです。次は関係法規です。
問題演習として使えるクイズ形式もあります。
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