2018-a024 交感神経節前ニューロンの細胞体があるのはどれか。




1. 前角
2. 側角
3. 側索
4. 後索

 


2018-a024 交感神経節前ニューロンの細胞体があるのはどれか。

1. 前角 運動神経細胞
2. 側角 自律神経細胞(胸髄は交感神経性、仙髄は副交感神経性)
3. 側索 外側脊髄視床路、外側皮質脊髄路
4. 後索 後索-内側毛帯路

解答 2


脊髄の組織構造

白質部分(外側)
  • 前索
    • 上行路:前脊髄視床路(粗大な触圧覚)
    • 下行路:前皮質脊髄路(錐体路)(約15%の線維)
  • 側索
    • 上行路:外側脊髄視床路(温度覚・痛覚)
    • 下行路:外側皮質脊髄路 (錐体路)(約85%の線維)
  • 後索
    • 上行路:後索路 (下半身の識別性触圧覚・深部感覚)
      • 薄束 (下半身の識別性触圧覚・深部感覚) ※ 全脊髄の後索に存在
      • 楔状束 (上半身の識別性触圧覚・深部感覚) ※ 第6胸髄以上の後索に存在
灰白質
  • 前角
    • α運動ニューロン(前角細胞):骨格筋(錘外筋)を支配
    • γ運動ニューロン:錘内筋を支配。筋紡錘の感度を調節。
  • 中間質(側角)
    • T1~L2/3:交感神経節前ニューロン(側角)
    • S2~S4:副交感神経節前ニューロン
  • 後角
    • 知覚神経細胞:前脊髄視床路と外側脊髄視床路の2次ニューロン がある。

参考)東洋療法学校協会編, 解剖学 第2版; p.118-121(神経系 – 脊髄)
参考)東洋療法学校協会編, 解剖学 第2版; p.144-145(神経系 – 交感神経系)


ベル・マジャンディーを広げて考える
ベル・マジャンディーの法則は、「前根を通る神経線維は全て遠心性(運動性)、後根を通る神経線維は全て求心性(感覚性)」ですが、これを灰白質の部分に広げて考えても大丈夫です。つまり「前(前角)は運動、後ろ(後角)は感覚、真ん中(側角)は自律神経」

次の問題

2018-a025 皮膚領域と皮膚分節の組合せで正しいのはどれか。

2018-10-07

問題演習として使えるクイズ形式もあります。

【問題演習】第26回 あマ指 解剖学(問題16-26)

2018-09-30