1. 鎖骨 ―――― C2
2. 上腕内側 ―― Th1
3. 臍 ――――― Th6
4. 腸骨稜 ――― S2
2018-a025 皮膚領域と皮膚分節の組合せで正しいのはどれか。
1. 鎖骨 ―――― C2 C4
2. ○ 上腕内側 ―― Th1
3. 臍 ――――― Th6 Th10
4. 腸骨稜 ――― S2 L1
解答 2
C1~4の前枝は交通して頸神経叢をつくる。皮枝は後頭部・頸部・鎖骨上部に分布する。(p.141 頸神経)
正中神経の内側で内側神経束から分かれる枝は尺骨神経および内側前腕皮神経と内側上腕皮神経である。(p.259-260 腕神経叢の構成)
腹壁の皮神経の分布域はほぼ胸壁と同様、分節状で、剣状突起の高さに第7肋間神経、臍の高さに第10肋間神経、腸骨稜および鼠径部には第1腰神経前枝(腸骨下腹神経)が分布する。(p.234 腹壁の皮神経)
参考)東洋療法学校協会編, 解剖学 第2版; p.142(神経系 – デルマトーム(皮膚分節))
代表的な皮膚分節
- C1:皮膚分節無し(C1は前根のみ)
- C2:頭部(帽子に覆われる部分)
- C3:頸部(タートルネックの部分)
- C5~T1:上肢の皮膚知覚を支配(腕神経叢)※ C6~C8は体幹前面に皮膚分節を持たない
- C5:上腕外側
- C6:前腕外側~母指
- C7:示指・中指
- C8:薬指・小指
- T1:上腕内側
- T4:乳頭
- T7:剣状突起
- T10:臍
- L1:鼠径部
- L3:大腿前内側(大腿骨内側上顆のあたり)
- L4:下腿内側~足部内側縁
- S1:足部外側縁
- S3:外生殖器
- S5:肛門
皮膚分節は触って覚えよう
皮膚分節・・・なかなか覚えられないですよね。まずランドマークとなる乳頭(T4)と臍(T10)を頭に入れた上で、上肢や下肢は触って覚えると覚えやすいです。三角筋のあたりから前腕外側 → 示指 → 小指 → 上腕内側へと5・6・7・8・T1と数えながら触ります。下肢も同じく、椅子などに座った状態で鼠径部から始めて、大腿内側から膝を越えて下腿外側へと自然に手を伸ばしながら1・2・3・4・5と数えます。すると覚えられますよ。次の問題
問題演習として使えるクイズ形式もあります。
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