2018-a046 虫垂炎の触診で圧痛を認めるのはどれか。




1. 右季肋部
2. 左季肋部
3. 右下腹部
4. 左側腹部

 


2018-a046 虫垂炎の触診で圧痛を認めるのはどれか。

1. 右季肋部
2. 左季肋部
3. 右下腹部
4. 左側腹部

解答 3

虫垂炎の圧痛点と所見

  • 圧痛点
    • マックバーネー点
      右の上前腸骨棘と臍を結ぶ線で、右の上前腸骨棘から1/3 (又は5cm) のところ。
    • ランツ点
      左右の上前腸骨棘を結ぶ線で, 右の上前腸骨棘から1/3のところ。
  • 徴候
    • 反跳痛 (ブルンベルグ徴候)
      壁を手指でゆっくりと圧迫し,急に放した時に疼痛 を訴える。炎症が腹膜に波及している所見。(腹膜刺激症状
    • 筋性防御 (デファンス)
      腹壁筋肉の反射性の持続的緊張。腹壁が硬い抵抗と して触れる。炎症が腹膜に波及している所見。

参考)東洋療法学校協会編, 臨床医学総論 第2版; p.92(局所の診察- 腹部)
参考)瓜田 純久, 急性腹症, 日本内科学会雑誌, 2012, 101(2), p. 495-503

マックバーネー・ランツ点Surface_projections_of_the_organs_of_the_trunk.png
急性腹症

突然の腹痛を主症状とし、放置すれば重篤な全身症状を呈するため、早急に緊急手術の適応を決定すべき疾患群のことを言います。これには以下の疾患などがあります。

  • 炎症性疾患
    • 急性虫垂炎
    • 急性胆嚢炎
    • 急性膵炎
  • 管腔臓器の閉塞
    • 腸閉塞
    • 胆石症
    • 尿路結石症
  • 穿孔
    • 消化管穿孔
    • 胆嚢穿孔
    • 膀胱破裂
  • 血行障害
    • 上腸間膜血栓症
    • 卵巣茎捻転
  • 出血
    • 子宮外妊娠
    • 肝癌破裂

次の問題

2018-a047 四肢の計測について正しいのはどれか。

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問題演習として使えるクイズ形式もあります。

【問題演習】第26回 あマ指 臨床医学総論

2018-10-17