1. 黄色靱帯の肥厚
2. 椎間板の後方への膨隆
3. 椎間関節の肥大
4. 前縦靱帯の骨化
2018-a057 脊柱管狭窄を生じないのはどれか。
1. 黄色靱帯の肥厚
2. 椎間板の後方への膨隆
3. 椎間関節の肥大
4. 前縦靱帯の骨化
解答 4
脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症は、脊柱管周辺の骨および軟部組織の肥厚によって脊柱管が狭小化するため、脊柱管内の神経の圧迫症状を呈したものの総称。
原因
- 加齢による退行変性
- 椎間関節肥厚
- 黄色靭帯の肥厚
- 後縦靭帯の肥厚
- 脊椎すべり症
- 椎間板の後方への膨隆
腰部脊柱管狭窄症
- 馬尾神経圧迫症状
- 両下肢・殿部・会陰部のしびれ感、灼熱感
- 下肢の筋力低下、脱力感
- 馬尾性間歇性跛行 cauda equina intermittent claudication
歩いていると足先から上行するしびれが出現して歩行困難となるが、しゃがみこんで数分すると再び歩けるようになる。歩行では腰椎の前弯が強まるために馬尾神経の絞扼が増すために生じるものである。本症に極めて特徴的な所見であるが、閉塞性動脈硬化症などで見られる間歇性跛行との鑑別を要する。本症では前屈で症状が軽快し、足背動脈の拍動に問題がないという点が鑑別に有効である。したがって自転車では長時間の走行が可能であったりする。 - 残尿感、尿意頻数、尿失禁、便秘、勃起障害
- 坐骨神経痛
本症では神経根圧迫が本態ではないので、下肢伸展挙上テスト (SLR) は陽性とはならないことが多い。
参考)東洋療法学校協会編, 臨床医学各論 第2版; p.165-167(整形外科疾患 – 脊椎疾患 – 腰部脊柱管狭窄症)
参考)中村 利孝, 標準整形外科学 第12版; p.578-582 (胸椎・腰椎の疾患 – 腰部脊柱管狭窄)
解剖学も復習して
この問題は解剖の問題としも考えられますよね。前縦靭帯・後縦靭帯は椎体の前面・後面を縦に結ぶ靱帯なので、間違えないようにしてください。
脊柱の靭帯で誤っているのはどれか。(1993 理作)
1. 前縦靭帯は椎体の前面を縦走する。
2. 後縦靭帯は脊柱管の後壁を縦走する。
3. 棘間靭帯は棘突起間にある。
4. 黄色靭帯は椎弓間にある。
5. 項靭帯は外後隆起から第7頚椎棘突起の間にある。
【解答】 2
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