1. 百日咳
2. 後天性免疫不全症候群
3. 風疹
4. 流行性耳下腺炎
2018-a063 細菌感染症はどれか。
1. 百日咳 ○ 百日咳菌 → 痙攣性の激しい咳を特長とする急性上気道感染症。5類感染症
2. 後天性免疫不全症候群(ヒト免疫不全ウイルス HIV → 後天性免疫不全症候群 AIDS)
3. 風疹 (風疹ウイルス → 急性発疹性感染症で“三日ばしか”とよばれる。妊娠中に風疹に罹患すると胎児に奇形などを起こす危険性があり注意が必要)
4. 流行性耳下腺炎(ムンプスウイルス → 耳下腺が腫脹 “おたふくかぜ” とよばれる。 5類感染症)
解答 1
参考)東洋療法学校協会編, 臨床医学各論 第2版; p.5(感染症 – 百日咳)
参考)東洋療法学校協会編, 臨床医学各論 第2版; p.18(感染症 – エイズ)
参考)東洋療法学校協会編, 臨床医学各論 第2版; p.13(感染症 – 風疹)
参考)東洋療法学校協会編, 臨床医学各論 第2版; p.14(感染症 – 流行性耳下腺炎)
百日咳
グラム陰性短桿菌である百日咳菌 bordetella pertussis の感染による急性気道感染症である。三種混合ワクチンの対象疾患の一つである。百日咳に対する抗体は胎盤を通過しにくいため、ワクチンをうっていない新生児や乳児でも罹患することがある。特に新生児が罹患すると合併する低酸素性脳症によって死亡率が40%にも達する。
後天性免疫不全症候群 (AIDS・エイズ)
ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus, HIV)が免疫細胞に感染することにより、免疫不全を起こす疾患。HIVが免疫細胞、特にヘルパーT細胞に感染することにより免疫機能が低下していく。その結果、日和見感染や悪性腫瘍などの臨床的症状を呈するようになった状態を後天性免疫不全症候群・エイズという。HIVに感染して2〜4週間後の風邪の症状に似た急性期を経て、数年〜十数年の無症候期となる。その間T細胞が徐々に減り続け、やがて後天性免疫不全が発症する。
風疹
風疹はトガウイルス科に属するRNAウイルス感染による急性発疹性感染症で、三日麻疹とも呼ばれる。好発年齢は5歳から14歳までで、飛沫感染し終生免疫を獲得する。妊婦が初感染を起こすと胎盤を通じて胎児に感染し、心奇形や精神遅滞をもたらす(先天性風疹症候群)。
流行性耳下腺炎
流行性耳下腺炎はRNAウイルスであるムンプスウイルスの飛沫感染による耳下腺炎で、「おたふくかぜ」と俗称される。耳下腺以外の臓器にも感染するがウイルスの増殖力が強くないので多くは不顕性感染に終わるが、稀に精巣炎や髄膜炎に発展することがある。
参考)“風疹Q&A(2018年1月30日改訂).” 国立感染症研究所
参考)日本経済新聞社 “風疹患者1289人、昨年の13倍 米は妊婦の渡航自粛勧告.” 日本経済新聞 電子版, 日本経済新聞社, 23 Oct. 2018
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