免疫複合体 (immune complex), 抗原抗体複合体 (antigen-antibody complex)
免疫複合体は、抗原と対応する抗体が結合してできる複合体。抗原が過剰なときに組織沈着を起こし、補体の活性化や血小板凝集により炎症反応を惹起する。 免疫複合体が関与する疾病 全身性エリテマトーデス systemic lupu…
免疫複合体は、抗原と対応する抗体が結合してできる複合体。抗原が過剰なときに組織沈着を起こし、補体の活性化や血小板凝集により炎症反応を惹起する。 免疫複合体が関与する疾病 全身性エリテマトーデス systemic lupu…
概念 全身性エリテマトーデスは、抗核抗体などのさまざまな自己抗体の産生によって細胞の破壊あるいは機能障害が生じ、さらにおびただしい量の免疫複合体が産生されて組織に沈着することによる全身的な多臓器病変がもたらされる疾患であ…
蝶形紅斑 (butterfly rash) は、全身性エリテマトーデス (systemic lupus erythematosus, SLE) に特徴的な症状。顔面部、とくに両頬を中心とした左右対称にできる赤い発疹ができ…
概念 全身性硬化症(全身性強皮症)は、指先(四肢末端)に始まる皮膚の硬化と血管病変(レイノー現象と小血管の循環障害)を主徴とした病変が、内臓を含む全身(皮膚・消化管・肺・心筋など)結合組織に広がる慢性炎症性疾患。皮膚の硬…
1. 電気療法 2. 冷却 3. マッサージ 4. 筋力抵抗訓練 2018-a075 「65歳の男性。久しぶりに山歩きをした。その日は症状はなかったが、2日後に下肢の筋肉に強い痛みが起こり来院した。」本症例…
1. 肉ばなれによる筋肉痛 2. 筋線維の損傷による筋肉痛 3. 下腿の虚血による筋肉痛 4. 筋膜の炎症による筋肉痛 2018-a074 「65歳の男性。久しぶりに山歩きをした。その日は症状はなかったが、…
1. 胆石嵌頓 2. 肝細胞破壊 3. 赤血球寿命短縮 4. 側副血行路形成 2018-a073 「60歳の女性。主訴は黄疸。発熱と腹痛は認めない。貧血と間接ビリルビンの上昇が認められ、腹部超音波検査では脾…
1. 眼瞼結膜 2. 眼球結膜 3. 口腔粘膜 4. 舌 2018-a072 「60歳の女性。主訴は黄疸。発熱と腹痛は認めない。貧血と間接ビリルビンの上昇が認められ、腹部超音波検査では脾腫と胆石を認めた。」…
1. 逆流性食道炎 2. 胃癌 3. 胃潰瘍 4. 十二指腸潰瘍 2018-a071 「22歳の男性。腹痛と体重減少を主訴に来院。5、6年前より時々腹痛がみられていた。腹痛は空腹時痛で食事摂取により改善する…
1. 右季肋部 2. 心窩部 3. 右側腹部 4. 臍部 2018-a070 「22歳の男性。腹痛と体重減少を主訴に来院。5、6年前より時々腹痛がみられていた。腹痛は空腹時痛で食事摂取により改善する。」本疾…
1. 食道 2. 胃 3. 小腸 4. 大腸 2018-a069 切除後にダンピング症候群をきたすのはどれか。 1. 食道 2. 胃 ○ 3. 小腸 4. 大腸 解答 2 ダンピング症候群 dumping …
概念 胃切除後の患者において、食後に見られる症候群をいう。 病態生理 もともと幽門には胃内容物を適量ずつ腸に送り出す機能を持っている。幽門を含めた胃切除術を施行するとこの機能が消失するので、摂取された内容物は胃から即座に…
1. 摂食障害 2. 双極性障害 3. パニック障害 4. 夜驚症 2018-a068 下剤の乱用が最も高頻度なのはどれか。 1. 摂食障害 ○ むちゃ食い → 体重を増加させないために下剤の乱用 2. 双…
概念 食行動が正常でない状態。多くは精神病理的背景を持つ。 摂食障害は大きく拒食症、過食症に分類される。 分類 神経性食欲不振症 神経性食欲不振症では体重が期待される値より少なくとも15%以上下まわり、肥満への恐怖を伴な…
ビタミンA欠乏症 捍体の視物質であるロドプシンはopsinとretinalの複合体であるが、retinalはビタミンAから生成される。このためビタミンAの欠乏は、夜盲症などの視覚障害をもたらす。ビタミンAは脂溶性。 ビタ…
1. 口角炎 2. 精神症状 3. 骨軟化症 4. 鼻出血 2018-a067 ビタミンK欠乏によるのはどれか。 1. 口角炎 ビタミンB2, ビタミンB6 2. 精神症状 ビタミンB2(ウェルニッケ脳症 …
ビタミン 欠乏症 水溶性 ビタミン ビタミンB1 (チアミン) 脚気 ウェルニッケ脳症 (意識障害, 精神障害) ビタミンB2 (リボフラビン) 口角炎, 口唇炎, 口内炎, 舌炎, 羞明, 流涙, 脂漏性皮膚炎 ビタミ…
狭心症 心筋梗塞 血管 冠状動脈の攣縮による虚血 血栓により冠状動脈が閉鎖 心筋 虚血状態だが生きている 一部が虚血壊死 症状 短時間の胸痛 (数分から15分) 長時間の胸痛 (30分以上〜数時間) 検査 ・ST低下 (…
1. 無痛性心筋梗塞は糖尿病患者に多い。 2. 心筋梗塞に伴う胸痛は通常5分以内である。 3. 心電図で最初に出現する所見は異常Q波である。 4. 発症時白血球数は減少する。 2018-a066 心筋梗塞に…
概念 冠動脈の循環障害に起因する高度の虚血により、心筋組織が不可逆的細胞障害(壊死)をきたした病態をいう。 分類 急性心筋梗塞 陳旧性心筋梗塞 貫壁性心筋梗塞 非貫壁性心筋梗塞 non-Q-wave 壊死巣が心内膜から心…
マインドフルネスとは 今の瞬間の現実に気づきを向け、 その現実をあるがままに知覚し、 それに対する思考や感情には囚われない こころの持ち方、存在の有様 熊野宏昭 (2009)「ACT(アクト)言葉の力をスルリとかわす新次…
1型糖尿病の多くは自己免疫が発症に関与していると考えられる。「抗グルタミン酸脱炭酸酵素(Glutamic Acid Decarboxylase:GAD)抗体」は、膵島に対する自己抗体で最も診断に利用されている。 1型糖尿…
Cペプチドはインスリン生合成過程の副産物で、インスリンの前駆体であるプロインスリンの分解によりインスリンとCペプチドが同じ分子数産生される。 インスリンと分泌動態がおおむね平行するが、血中半減期はより長く、体内で消費され…
概念 ランゲルハンス島におけるインスリンの合成、インスリンの分泌能の低下、あるいはインスリンそのものの異常とインスリンの作用不全などが原因となって、インスリン作用が欠如もしくは減少した病態。 診断基準 空腹時血糖が 12…
1. 中高年者に多い。 2. 罹患者数は2型糖尿病より少ない。 3. インスリンの分泌が亢進している。 4. 治療の第一選択は生活習慣の改善である。 2018-a065 1型糖尿病について正しいのはどれか。…
概念 慢性気管支炎は気道の慢性炎症によって気管支の分泌物が過剰となり、咳嗽と喀痰を長期間持続する病態をいう。 fletcherの定義 2年以上連続して少なくとも冬季3ヶ月間ほとんど毎日咳および痰が見られること。呼吸細気管支…
概念 肺気腫とは、病理学的に「肺胞壁の破壊による、線維化を伴わない気腔の拡大」を呈する慢性閉塞性肺疾患である。気管支拡張症と異なり、終末細気管支よりも遠位(つまり呼吸細気管支と肺胞)を病変の主座とする。炎症による気道の狭…
概念 タバコの煙を中心とする有害物質の吸入で肺に炎症が引き起こされ、不可逆的な気流制限が進行性に起こる病態をいう。障害部位が気道中心の場合を慢性気管支炎、肺胞中心の場合を肺気腫と分類しているが、両疾患の特長を有する症例も…
1. 肺癌の合併は少ない。 2. 呼気が延長する。 3. 1秒率は正常である。 4. 肺活量は低下する。 1. 肺癌の合併は少ない。多い COPD、肺癌は共に喫煙と密接な関係があり、長尾1)らの調査では喫…
概念 流行性耳下腺炎はRNAウイルスであるムンプスウイルスの飛沫感染による耳下腺炎で、「おたふくかぜ」と俗称される。耳下腺以外の臓器にも感染するがウイルスの増殖力が強くないので多くは不顕性感染に終わるが、稀に精巣炎や髄膜…
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