2018-a051 血液生化学検査のうち炎症のマーカーはどれか。




1. LDH
2. 血小板数
3. 尿素窒素
4. CRP

 


2018-a051 血液生化学検査のうち炎症のマーカーはどれか。

1. LDH

乳酸脱水素酵素 (LDH)。心筋、骨格筋、腎臓、肝臓などに分布。肝炎、肝硬変、肝癌、心筋梗塞、溶血性貧血、悪性腫瘍などで上昇。基準値 109〜210IU/ℓ

2. 血小板数

出血傾向が疑われる場合に検査する。特発性血小板減少性紫斑病、再性不良性貧血、白血病、肝硬変などで減少し、本態性血小板血症、大量出血時などで増加する。基準値は15〜40万/μℓ。

3. 尿素窒素

尿素窒素 (BUN)。血中の尿素の蓄積を調べる。腎不全で高値となるほか、消化管出血、劇症肝炎、うっ血性心不全などでも上昇する。基準値は8〜20mg/㎗

4. CRP

C反応性蛋白 (CRP)。各種の炎症性疾患や組織破壊性疾患で上昇する。炎症性病変の急性期、活動期に出現し、回復とともに消失する。基準値 0.3mg/㎗以下

解答 4

参考)東洋療法学校協会編, 臨床医学総論 第2版; p.159-164(臨床検査法 – 一般検査)
参考)東洋療法学校協会編, 臨床医学総論 第2版; p.165-168(臨床検査法 – 血液生化学検査)
参考)東洋療法学校協会編, 臨床医学総論 第2版; p.175-180(臨床検査法 – 基準値一覧)


沢山あるけどがんばって
臨床検査の基準値や異常値をとる疾患は沢山あって大変ですが、コツコツがんばって。基礎医学の勉強をしていると、親や親戚などに血液検査の数値などについて質問されることもあるかもしれません。その時にバッチリ答えられたらカッコいいですよね!

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問題演習として使えるクイズ形式もあります。

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