2018-a053 頸椎疾患の徒手検査法はどれか。




1. スパーリングテスト
2. ラセーグテスト
3. スピードテスト
4. モーレイテスト

 


2018-a053 頸椎疾患の徒手検査法はどれか。

1. スパーリングテスト ○ 頸椎神経根症
2. ラセーグテスト 腰部椎間板ヘルニア
3. スピードテスト 上腕二頭筋長頭腱炎
4. モーレイテスト 斜角筋症候群

解答 1

頸椎疾患の整形外科学的検査法

  • ジャクソンテスト
    検者は患者の後方に立って一側の手掌を前頭部へ当て、肩を押し下げる。
    【陽性所見】患側上肢への放散痛、しびれ感
    【原因疾患】神経根の圧迫、神経根や椎間関節包の癒着
  • スパーリングテスト
    頭部を患側へ倒し、前頭部を圧迫する。
    【陽性所見】患側上肢への放散痛、しびれ感
    【原因疾患】神経根の圧迫、神経根や椎間関節包の癒着
  • イートンテスト
    検者は患者の背後に立ち、一方の手で頭部を健側に傾けて固定し、他方の手で患者の手首を持って後方挙上するとともに、手関節を背屈する。
    【陽性所見】患側上肢への放散痛
    【原因疾患】頸部脊髄神経根から末梢神経の経路の圧迫、神経と周辺組織の癒着
  • 頸椎叩打法
    頸椎をハンマーで叩打する。
    【陽性所見】頸、肩、上肢への放散痛
    【原因疾患】神経根の圧迫
  • 肩押し下げ検査法
    検者は患者の背部に立ち、患者の頭を一側に傾け、反対側の肩を押し下げる。
    【陽性所見】患側上肢への放散痛、しびれ感
    【原因疾患】神経根の圧迫、神経根を包む硬膜鞘や付近の関節包の癒着、椎間孔の骨棘形成。

参考)東洋療法学校協会編, 臨床医学総論 第2版; p.145-146(運動機能検査 – 徒手による整形外科学的検査法 – 頸部・胸部の検査)


整形外科学的検査法はやるかやらないか
整形外科学的検査法。沢山あり、苦手な方も多いとおもいます。とにかく積極的に練習し、試すことだと思います。「できるようになってからやろう」だといつまでたってもできません。「できるかな?」じゃなくて、やるんです。

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