2018-a058 坐骨神経痛の原因として最も多い椎間板ヘルニアの高位はどれか。




1. 第10胸椎――第11胸椎間
2. 第12胸椎――第1腰椎間
3. 第2腰椎―――第3腰椎間
4. 第4腰椎―――第5腰椎間

 


2018-a058 坐骨神経痛の原因として最も多い椎間板ヘルニアの高位はどれか。

1. 第10胸椎――第11胸椎間
2. 第12胸椎――第1腰椎間
3. 第2腰椎―――第3腰椎間
4. 第4腰椎―――第5腰椎間

解答 4

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板の退行性変性により、椎間板の一部が後方または側後方に脱出して圧迫症状を来たす。腰椎での好発部位は、L4-L5, L5-S1である。好発年齢は20∼30代の男性であり、スポーツや重量物挙上などの負荷が契機となって急性に発症する。

疫学
  • 20代〜40代の男性に好発
  • 好発部位は L4/L5、L5/S1。この2椎間で80%を占める。
  • 壮年者では無症状でも76%の人にMRI上のヘルニアが認められる。
症状
ヘルニア高位 放散痛 知覚障害 筋力低下 腱反射低下
L3-L4 足部内側 膝蓋腱
反射低下
L4-L5 大腿後外側〜
下腿前外側〜
足背
足背部
(特に第1・2趾間)
母趾の背屈力低下
(長母趾伸筋)
L5-S1 大腿後面〜
下腿後面〜
足部
足部外側 母趾の背・底屈力低下
(長母趾伸筋・長母趾屈筋)
アキレス腱
反射低下

参考)東洋療法学校協会編, 臨床医学各論 第2版; p.157-159(整形外科疾患 – 椎間板ヘルニア)
参考)中村 利孝, 標準整形外科学 第12版; p.566-572 (腰椎変性疾患 – 腰椎椎間板ヘルニア)


ひとつの問題から知識を広げる
ん?ヘルニア?L4/L5、L5/S1におきやすいでしょ。以上!だけではもったいない。知覚障害はどこに出るか。筋力低下は?腱反射は?ひとつの問題より関連事項も一緒に勉強・復習していくのが総合力を養う秘訣です。

次の問題

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