2018-a056 骨腫瘍と好発時期の組合せで正しいのはどれか。




1. ユーイング肉腫――――老年期
2. 孤立性骨嚢腫―――――壮年期
3. 多発性骨髄腫―――――青年期
4. 骨肉腫――――――――成長期

2018-a056 骨腫瘍と好発時期の組合せで正しいのはどれか。

1. ユーイング肉腫――――老年期 幼児期

ユーイング肉腫は幼児の骨盤や大腿骨の骨幹部に好発する悪性骨腫瘍。

2. 孤立性骨嚢腫―――――壮年期 成長期〜青年期

孤立性骨嚢腫は10歳未満と10〜20歳台で80%を占める良性骨腫瘍のひとつ。骨髄内に漿液性の内溶液が貯留し、徐々に拡大する。

3. 多発性骨髄腫―――――青年期 老年期

多発性骨髄腫は老年期に好発し腫瘍性疾患で、形質細胞が単クローン性に増殖し、単一の免疫グロブリンを産生・分泌する。骨髄腫は主に骨髄で増殖するが、約15%に骨髄外における腫瘍形成が認められる。

4. 骨肉腫――――――――成長期

骨肉腫の好発年齢は10代、とくに15〜19歳に多い。骨に発生する悪性腫瘍のなかでは、もっとも頻度が高く、その42%を占める。

解答 4

参考)中村 利孝, 標準整形外科学 第12版; p.379-381 (骨腫瘍各論 – Ewing(ユーイング)肉腫)
参考)中村 利孝, 標準整形外科学 第12版; p.367-368 (骨腫瘍各論 – 単発性骨嚢腫)
参考)中村 利孝, 標準整形外科学 第12版; p.383-384 (骨腫瘍各論 – 骨髄腫)
参考)中村 利孝, 標準整形外科学 第12版; p.370-374 (骨腫瘍各論 – 骨肉腫)
参考)東洋療法学校協会編, 臨床医学各論 第2版; p.139-140(整形外科疾患 – 骨腫瘍 – 骨肉腫)


医学書は高いけれど。。
臨床医学各論を勉強していると、教科書にあまり説明がない疾患がよく出てきます。まずはネットでいろいろ調べますが。勉強を進めていると医学書が欲しくなってくることがあります。別にお医者さんになるわけではないけれど。。でも将来出会うかもしれない患者さんのためにも、しっかり勉強したい。そんな気持ちで、私は自分への投資として医学書をそこそこ買いそろえました。この仕事は、覚悟と本気をどれくらい自分自身に示せるかも大切かもしれませんね。

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2018-10-17