1. 中高年者に多い。
2. 罹患者数は2型糖尿病より少ない。
3. インスリンの分泌が亢進している。
4. 治療の第一選択は生活習慣の改善である。
2018-a065 1型糖尿病について正しいのはどれか。
1. 中高年者に多い。若年者に多い
2. 罹患者数は2型糖尿病より少ない。○
3. インスリンの分泌が亢進している。低下
(ランゲルハンス島の破壊によりインスリン分泌の絶対的な低下が原因 → インスリン依存型)
4. 治療の第一選択は生活習慣の改善である。インスリン注射
解答 2
糖尿病の分類
1型糖尿病
膵臓β細胞の破壊によるインスリンの絶対的な不足。Cペプチドが低値で抗GAD抗体が症例の8割で陽性となる。
概念
- 自己免疫性
- 特発性(原因不明)
- 緩徐進行1型糖尿病 (SPIDDM)2)
分類
- Ia型
自己免疫疾患 - Ib型
抗GAD抗体が陰性のもの
2型糖尿病
インスリン分泌の低下とインスリン抵抗性が併存する。従来のNIDDMの大部分を指す。家族性が多い。肥満が見られる。
その他の機序によるもの
- 遺伝子異常が同定されたもの
- β細胞機能に関わる遺伝子異常
- インスリン作用の伝達に関わる遺伝子異常
- 他の疾患に伴うもの
- 膵臓外分泌疾患
- 内分泌疾患
- 肝疾患
- 薬剤によるもの
- 感染症
- 妊娠糖尿病
参考)東洋療法学校協会編, 臨床医学各論 第2版; p.111-113(代謝・栄養疾患 – 糖尿病)
(2型)糖尿病対策は行動変容が必要
糖尿病を始めとする生活習慣病は痛いなどの症状が無いので、多くの方々が軽視しがちです。ですが糖尿病は高血圧・高脂血症などとともに長期にわたって身体に少しずつダメージを与えていきます。自分自身と周りの大切な人のために、誤った生活習慣を変えていく必要があります。誰でも頭ではわかっている「食事療法・運動療法」です。食事療法ではマインドフルネス・イーティング(注意深く一つ一つの食材を味わって食べる)をおすすめします。また運動習慣を構築するための心理的アプローチとしては「行動変容ステージ理論」が良いと思います。身体の一時的な痛みや不調を改善させるだけではなく、お客様・患者様の生活スタイルや考え方にも影響を及ぼし、その方にとってのより良い人生に貢献する。そんな治療家をぜひとも目指してください。次の問題
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